風邪の予防・改善にはハーブティー！症状を和らげるおすすめの種類も紹介

風邪は、寒さが原因でかかる病気というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、実はウイルス感染に起因する症状のひとつです。ハーブティーにはウイルスの侵入を妨げたり、症状を和らげたりする作用が期待できますので、風邪対策として取り入れてみても良いかもしれません。

今回は、ハーブティーに期待できる効果について解説し、風邪の予防・改善に役立つ可能性があるハーブの種類も紹介します。

 

そもそも風邪とは

風邪とは、上気道（鼻や喉）の急性炎症の総称です。正式には「風邪症候群」といい、ウイルス感染による炎症に起因するため、くしゃみ・鼻水・鼻づまり・喉の痛み・咳・たん・発熱などの症状が起こります。風邪をひいてしまったときは、症状を和らげる対症療法を行い、身体を休めることが大切です。

 

風邪の主な原因

風邪の原因は、80〜90%以上がウイルス感染といわれています。残りは一般細菌やマイコプラズマ、クラミジアなどウイルス以外による感染です。ハーブティーには、抗ウイルス作用や抗菌作用に優れたものがあり、さらに免疫力の向上も期待できることから、風邪の予防・改善に役立つと考えられています。

 

風邪に対するハーブティーの効果

ハーブティーが風邪のケアに役立つといわれているのは、次のような効果が期待できるからです。

以下では、紹介した効果について詳しく解説していきます。

抗ウイルス・抗菌作用

前述のとおり、風邪の原因はウイルスや細菌による感染です。ハーブティーにはウイルスや細菌を抑制する作用がありますので、飲み続けることで風邪を予防したり、症状の治りを早めたりすることが期待できます。

また、ハーブのなかには免疫力を高めてくれるものもあり、ウイルスや細菌の侵入を阻止してくれる可能性がある点も、風邪のケアにおすすめできる理由のひとつです。

抗炎症作用

ハーブには抗炎症作用に優れたものが多く、それらを摂取することで喉の痛みや咳などの症状の緩和が期待できます。肌や消化器系の炎症にも効果を発揮してくれますので、スキンケアや健康維持のためにハーブティーを取り入れるのもおすすめですよ。

体温上昇

風邪をひいたときに寒気や震えがある場合には、免疫の働きをサポートするために身体を温めることが大切です。ハーブティーを飲むことで体温の上昇も期待できますので、初期症状のケアにも役立ちます。

 

風邪予防・改善におすすめのハーブティーの種類

ハーブティーに期待できる効果・効能は、原料に用いられているハーブの種類によって変わります。風邪のケアを目的とする場合は、以下のハーブが含まれているものがおすすめです。

 

ハーブの種類	期待できる効果・効能
エキナセア	抗ウイルス作用、抗菌作用、免疫力の向上、抗炎症作用 など
エルダーフラワー	風邪の初期症状の改善、発汗作用、抗アレルギー作用 など
リンデン	喉の痛み・咳の緩和、発汗作用、鎮静作用、利尿作用 など
ジャーマンカモミール	抗炎症作用、発汗作用、鎮静作用、風邪に伴う寒気・頭痛・鼻水 など

 

エキナセアは免疫力を高める効果に優れており、症状の早期改善が期待できます。さらに抗炎症作用がありますので、喉の痛みなどを抑えるのにも良いでしょう。リンデンやジャーマンカモミールにも、喉の痛みや咳を鎮める作用があり、また発汗作用によって熱を下げることも期待できますよ。

 

風邪の予防・改善のためにハーブティーを飲む際の注意点

風邪はウイルス感染に起因するものであり、症状を根本的に治す特効薬が存在しないため、ハーブティーを用いたセルフケアが注目されつつあります。しかし、ハーブのなかには医薬品との相性が悪いものもあるため、風邪薬と併用する場合には注意が必要です。

また、ハーブの種類によっては持病や食物アレルギー、花粉症をお持ちの方が避けたほうが良いものもあります。妊娠中・授乳中の方も同様のことがいえますので、医師や薬剤師と相談しながら、リスクがないものを選ぶようにしましょう。

 

まとめ